
Google アナリティクス(バージョン5)でGoogle AdWordsを見てみよう
リスティング広告において高いROIを維持する為には、アクセス解析を利用しなければなりません。その中でもGoogle アナリティクスは利用しやすいアクセス解析ツールの一つで、Google AdWordsとの相性も良いです。
本連載では主にリスティング広告にGoogle アナリティクスを利用して何ができるのか、どのように最適化が行えるのかなどを綴っていきたいと思います。
申し遅れましたが、私「阿部 圭司(あべ けいじ」と申します。リスティング広告を専門で取り扱う企業を立ち上げ、日々奔走しております。詳しくはリスティング広告のブログ「SEM-LABO」の記事やプロフィールを御覧ください。
Google アナリティクス(バージョン5)でGoogle AdWordsを見てみよう
Google アナリティクスとGoogle AdWordsのアカウントをリンクすることで、Google アナリティクスでGoogle AdWordsのデータを参照することが可能になります。Google アナリティクス側からでも、Google AdWordsの分析が出来るのです。
少々長めの記事になりましたが、Google アナリティクス上でGoogle AdWordsのデータがどのように表れてくるのかを見ていきましょう。
[広告]メニュー内の[AdWords]を選択することで、Google AdWords経由のデータを見ることができます。どのようなデータを見ることができるのか見ていきましょう。
①キャンペーンを選択すると、②Google AdWordsに登録してあるキャンペーンごとのデータをみることが出来るようになります。勿論、②のキャンペーンをクリックすれば広告グループごとのより詳細なデータを見ることもでき、基本的には[キャンペーン → 広告グループ → キーワード]といった形のピラミッド構造になっています。
③[広告キーワード]を選択することで、④の枠にGoogle AdWords経由のキーワードが現れます。尚、ここで表示される広告キーワードは、Google AdWordsに登録された形がそのままとなって表示されています。
ここでは「アナグラム株式会社」といったクエリが表示されていますが、このキーワードをGoogle AdWordsで部分一致やフレーズ一致などで登録している場合で実際に広告がクリックされた際には、本来の検索クエリとは異なる可能性があるのでご注意ください。
⑤[一致した検索クエリ]を選択すると⑥には実際のGoogle AdWordsをクリックした際の検索クエリが表示されます。
[一致した検索クエリ]を選択中に、⑦セカンダリディメンションを[マッチタイプ]に変更します。すると、⑧の項目のキーワードごとのマッチタイプが出現しますので、実際にどういった経緯で広告がクリックされたのかの詳細を見ることが出来るようになります。
ちなみに、マッチタイプは以下の3パターンで表示されますので覚えておきましょう。
- Exact match → 完全一致
- Broad match → 部分一致
- Phrase match → フレーズ一致
2011.10.19現在、Google アナリティクス上ではBroad Match Modifier(絞り込み部分一致)は確認できておりません。
上記同様、[一致した検索クエリ]を選択中に、⑨セカンダリディメンションを[広告掲載ネットワーク]に変更します。すると、①①の項目にそのキーワードがどの広告掲載ネットワークへ掲載されたのかを見ることが出来ます。
[Google Search]は名の通りGoogle上での検索に対するものですが、[Search partners]はGoogle AdWordsのパートナーサイトによる検索データになります。
①②[時間別]を選択すると、①③の枠で時間別のアクセス数を見ることができます。勿論、どの時間にコンバージョンがあったのかも詳細に見ることが可能です。どの時間にアクセスが増加するのか、どの時間にコンバージョンが発生しやすいのか等の詳細な分析も可能です。
①④[リンク先URL]では①⑤にてどのリンク先へどのくらい誘導できたかを見ることができます。
①⑥[プレースメント]ではディスプレイネットワークでの掲載状況を①⑦の枠にて見ることができます。本来はこの項目に[Automatic placements]と[Managed placements]といったものが出現しますが、テストアカウントではディスプレイネットワークを利用していない為、キャンプチャーは取れませんでした。
詳細は以下のようになります。
- Managed placements → 手動プレースメント
- Automatic placements → 自動プレースメント
勿論、他のデータ同様にコンバージョンの有無も見ることが可能です。
手動プレースメント、自動プレースメントについての詳細は少し古い記事になりますが、プレースメントターゲットでお好きなサイトへ広告配信する方法という記事が参考になるかもしれません。
最後は①⑧[キーワードの掲載順位]です。ここでは特定のキーワードが実際にはどのポジションに広告掲載されていたのかを見ることができます。①⑨まずは任意のキーワードを選択します。
すると、※任意のキーワードの掲載された箇所を確認することが可能になります。
Google アナリティクス(バージョン5)でGoogle AdWordsを見てみよう/まとめ
今回ご紹介した内容は少々大まかかもしれませんが、Google アナリティクスから見れるGoogle AdWordsのデータになります。
Google AdWords上からだけでは見えないデータもGoogle アナリティクスでは見える場合があります。このように、Google AdWordsはGoogle アナリティクスと合わせてみることで、より最適なアカウントへ導くことが出来る可能性があります。
今後はより具体的に、どのようにGoogle アナリティクスを利用すればGoogle AdWordsが最適化できるのかを書いていく予定です。お楽しみに!


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