
社内レポートにどう落としこむかの現実策
投稿日:2012/7/17 作成者:吉田 喜彦
Googleアナリティクスは、あなたのサイトの膨大なトラッキングデータを記録しているデータベースです。そこからデータをどう取得し、一方でどう取得できないのかを知ることが重要です。
Googleアナリティクスで引き出せるデータの形式
Googleアナリティクスでは、カスタムレポートのフラットタイプを選択すると、どうデータが引き出せるかを一番よく理解できるでしょう。
そこでは、ディメンションが2つ、指標が25コまで引き出せます。「ほほぅなるほど、たくさん出せるんだな~」と思うかもしれません。しかし、気軽にレポート作成しようとすると思わぬ落とし穴があります。
エクセルでレポート作成するときにしがちなこと
例えばある食品メーカーで、PC以外でもスマホ、携帯と展開しているとします。そういったとき、社内レポートとしては上図のようなものを要求されるかもしれません。しかし、このようなレポートは勿論そのままではGoogleアナリティクスでは出力出来ません。
更に、特定ページの定点観測も実はあまり得意ではありません。上位10個のURLを抜き出すなど、ソート可能な状態での取得のほうが得意なのです。
勿論フィルタをかけたり、アドバンスセグメントなどで絞り込むなどは可能です。しかし、URLは膨大な数になりがちですので、その抽出数が多いと(無料版では)サンプリングされたりタイムアウトして処理が終わらなかったりなど、思いがけない結果になる可能性もあります。
現実策としてピボットテーブルで集計可能なレポートを目指す
ピボットテーブルで集計可能なディメンションでカスタムレポートを作り、それをEXCELで再構成していく。場合によっては、媒体、月ごとにエクスポートし、それを再構成していく。
Googleアナリティクスでは、データやテーブル内にカスタムで関数やセルを組込むことが出来ませんので、現実策としては、上図のようなレポートを作る場合には、いかに手作業で集計しやすい項目に落としこむのか、その社内の調整が大切です。
◆ ◆ ◆
メディアグループのまとめやカスタム変数などを使うと、もう少し楽になるかもしれませんが、最初にどういう数字を必要とするのかという設計がやはり重要です。


- メルマガ登録はこちらで。月曜(週刊か隔週)発行。登録、解除も簡単
- Google アナリティクス関連詳細コンテンツの有料販売中。コンテンツへのリンクはここから。