本当の参照元を取得する方法(その一)「コンバージョン経路」レポートを使う

レポートのカスタマイズ

投稿日:2014/6/2 作成者:衣袋 宏美

Google アナリティクスでは、実際のリファラー情報を当然収集していますが、そのリファラー情報をそのまま集客系レポートの「参照元」(Google アナリティクスの用語の場合に括弧を付けています)などのディメンションの値として利用していません。

ブックマークなどからの利用は普通の解析ツールであれば「ノーリファラー」になりますが、Google アナリティクスではそうなりません。詳しくはまず下記をご覧ください。
Google アナリティクスのCookieの内容—その2(__utmz前半)
Google アナリティクスのCookieの内容—その2(__utmz後半)
Googleアナリティクスの「参照元」は、どこが特殊なのか?

そこで本稿では、実際のリファラー情報をレポート画面で確認できる方法をご紹介します。また別稿では実際のリファラー情報を確認できるだけでなく、その情報をきちんと活用できるためにトラッキングコードの修正を行った事例を紹介します。

 

冒頭にリファラー情報をそのまま集客系レポートの「参照元」などのディメンションの値として利用していないと書きましたが、唯一実際のリファラー情報を元にして集計しているレポートがあります。それは「コンバージョン > マルチ チャネル」レポート群です。これは上記リンクでも紹介したウェブ担当者フォーラムの記事にも書きました。

一番わかりやすいのが、「コンバージョン > マルチ チャネル > コンバージョン経路」レポートです。図1が出力例ですが、一番上の場合(図1赤枠部分)は、集客系レポートでは「ノーリファラー」ではなく「オーガニック検索」扱いに、一番下の場合(図1青枠部分)は同「参照元サイト」扱いになります。

 

図1:「コンバージョン > マルチ チャネル > コンバージョン経路」レポート” width=”539″ height=”262″ /><p class=図1:「コンバージョン > マルチ チャネル > コンバージョン経路」レポート

 

集客系レポートの「参照元」などのディメンションの値は、実際のリファラー情報がノーリファラーの場合は、前回のリファラー情報に遡って、ノーリファラー以外のものが見つかったら、それを表示するという仕様ですが、マルチチャネルではそうなっていないことが確認できます。

マルチチャネルでは実際のリファラー情報がそのまま使われているのです。図1で3位の場合のみ、集客系レポートの「参照元」が「ノーリファラー(実際のレポート表記は(direct)ですが)」となり、両レポート間で値がどちらも「ノーリファラー」で一致します。

ただこの「コンバージョン > マルチ チャネル」レポート群はレポート期間内に目標達成したユーザーだけを抽出し、その過去30日(最大で90日間まで遡れる)の訪問履歴を表示するレポートなので、この「コンバージョン経路」レポートでは、全てのセッションの実際のリファラーを確認できる訳ではないのです。

そこで「コンバージョン経路」レポート本来の目的には反しますが、実際のリファラー情報を全セッションで確認したいという目的の「ビュー」を一つ追加で作成してみます。すべてのセッションで目標達成する目標を作成してしまえばよいのです。それは簡単に作れます。

様々な作り方はあると思いますが、一例を紹介しておきます。図2のように1セッションあたりのページビューが0を上回ると設定(図2赤枠部分)すれば、すべてのセッションで1ページ以上の閲覧になるはずですから、コンバージョン率100%になります。

 

図2:すべてのセッションで目標達成する目標設定

図2:すべてのセッションで目標達成する目標設定

 

こうすれば「コンバージョン > マルチ チャネル > コンバージョン経路」レポートでコンバージョン時(全てのセッションがカバーされます)、つまり最後に表示されたチャネル グループが実際のリファラーのはずです。わざわざこんなことを皆さんがする必要もありません。頭の中で想像すればいいです。実際確認できても、この情報をうまく活用するのは難しいですから。それは別稿で紹介する予定です。

最後に、「集客系レポートの「参照元」などのディメンションの値は、実際のリファラー情報がノーリファラーの場合は、前回のリファラー情報に遡って、ノーリファラー以外のものが見つかったら、それを表示するという仕様」であることを実際の出力例で確認してみます。

残念ながら「コンバージョン > マルチ チャネル」レポート群は前述した通り、最大でも過去90日間しか遡れないので、100%合致することが確認できませんでしたが、高い精度でその仕様が間違いないことは確認できました。それが表1です。

 

表1:すべてのトラフィックとコンバージョン経路のレポートを比較

表1:すべてのトラフィックとコンバージョン経路のレポートを比較

 

あるサイトの「集客 > すべてのトラフィック」レポートから抽出したデータが、表1の左から1列目の「参照元/メディア」と4列目の「トラフィックレポートから」の列になります。一方2-3列目はコンバージョン率100%にした状態(つまりすべてのセッションをカバー)の「コンバージョン > マルチ チャネル > コンバージョン経路」レポートから「参照元/メディア」の組み合わせに対応するデータを整理して照合したものです。

3列目の「推定参照元」というのが、実際のリファラー情報がノーリファラーの場合に、前回の参照元情報に30日まで遡って判明した「参照元」です。3列目と4列目が100%合致していれば、仕様の正しさも確認できますが、30日間までしか遡れないので完全に合致していません。90日間にすればより近づくと思いますが、まあ検証はこれで十分でしょう。

 

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