データインポートを使い地域ブロック別や人口規模別レポートを作ってみた

カスタマイズ講座

投稿日:2016/5/11 作成者:衣袋 宏美

データインポート機能を利用し、日本国内の関東、近畿などの地域ブロック別や都道府県レベルでの人口規模別でみることのできるカスタムレポートを作成してみました。具体的には図1や図2のようなレポートです。地域ブロック(図1)は各都道府県を関東、近畿などの8ブロックに分け、人口規模(図2)は各都道府県を「500万以下」「300万以下」などの5分類にしてみることのできるレポートです。

ただGoogle アナリティクスで取得できる地域データは計測対象サイト利用者のIPアドレス情報による判定なので、精度が高くない場合もあるでしょう。また47都道府県くらいの分類であれば、セグメントの機能で一度「関東ブロック」などのセグメントを作成してしまえば、同様のことは簡単にできてしまいますが。

図1:地域ブロック別レポート

図1:地域ブロック別レポート

図2:人口規模別レポート

図2:人口規模別レポート



ここからは作成手順を説明していきます。

1.カスタム ディメンションで外部データを格納する場所を定義する(ステップ1)
まず最初に必要なのは、「地域ブロック」「人口規模」という二種類のデータをインポートする場所を確保するため、カスタム ディメンションを二つ作成しておくことです。

アナリティクス設定(図3赤枠部分)のカスタム ディメンション(図3青枠部分)で、「+ 新しいカスタム ディメンション」(図3緑枠部分)をクリックします。次の画面で、新規作成するカスタム ディメンションの名前を例えば「地域ブロック」(図4赤枠部分)などとし、範囲は「セッション」を選択(図4青枠部分)して「作成」(図4緑枠部分)をクリックします。訪問のたびに地域を特定させるため、範囲は「セッション」にするのです。

図3:アナリティクス設定

図3:アナリティクス設定

図4:カスタム ディメンションの新規作成

図4:カスタム ディメンションの新規作成

次の画面(図5)で「完了」ボタン(図5赤枠部分)をクリックして終了です。同様にして「人口規模」という名前のカスタム ディメンションを作成します。カスタム ディメンションが二つ作成できたら、アナリティクス設定のカスタム ディメンションは図6のようになります。

図5:カスタム ディメンション作成完了

図5:カスタム ディメンション作成完了

図6:カスタム ディメンション二つ作成後

図6:カスタム ディメンション二つ作成後



2.インポートするデータを定義する(ステップ2)
続いて必要なのは、インポートするデータを定義しておくことです。アナリティクス設定の「データのインポート」(図7赤枠部分)で、「+ 新しいデータセット」(図7青枠部分)をクリックします。次に表示される「データセットのタイプ」(図8)では、「地域データ」のラジオボタン(図8赤枠部分)をクリックし、「次のステップ」(図8青枠部分)をクリックします。

図7:データのインポート

図7:データのインポート

図8:データセットのタイプ

図8:データセットのタイプ

次の「データセットの詳細」では、データセットの名前を「都道府県区分」などと記入(図9赤枠部分)します。また有効なビューは、その下のプルダウン(図9青枠部分)から利用したいビューを選択します(チェックボックスで複数選択可)。そして、「次のステップ」(図9緑枠部分)をクリックします。

図9:データセットの詳細

図9:データセットの詳細

次にあらわれるのは「データセット スキーマ」の指定(図10)です。データセットの詳細(図10赤枠部分)の「キー」の下のプルダウン(図10青枠部分)をクリックすると図11のように4つのディメンションが見えてきます。

これは元々Google アナリティクス側で持っているディメンションで外部データと紐付けることのできるキーになるディメンションです。今回は都道府県レベルのデータをインポートするので、「地域ID」(図11赤枠部分)を選択します。

図10データセットのスキーマ

図10データセットのスキーマ

図11:データセットのキー

図11:データセットのキー

なおディメンション「亜大陸」に対応するのが「亜大陸コード」、ディメンション「国」に対応するのが「ISO国コード」、ディメンション「地域」(都道府県レベルです)に対応するのが「地域ID」、ディメンション「市区町村」に対応するのが「市区町村ID」になります。

実際のコードやID番号については、「地域」レポート(図12赤枠部分)でセカンダリ ディメンションを指定してみれば、対応がわかります。図12はセカンダリ ディメンションに「市区町村ID」を表示(図12青枠部分)させたレポートですが、市区町村の「Minato」(東京都港区)の「市区町村ID」が「1028853」である(図12緑枠部分)ことが確認できます。

「亜大陸」と「亜大陸コード」、「国」と「ISO国コード」、「地域」と「地域ID」の対応も同様に確認できます。図13はカスタム レポートで亜大陸と国の対応を確認できるようにしたものです。不明「(not set)」の場合はコードとしては「ZZ」が対応している(図13赤枠部分)こともわかります。ちなみに地域と市区町村が「(not set)」の場合は、「地域ID」「市区町村ID」コードともに「(not set)」でした。

図12:市区町村と市区町村IDの対応

図12:市区町村と市区町村IDの対応

図13:亜大陸コードとISO国コード

図13:亜大陸コードとISO国コード

続いてインポートするデータの指定になります。データセット スキーマの「インポートしたデータ」のプルダウン(図14赤枠部分)をクリックします。すると、ステップ1で作成した「地域ブロック」「人口規模」という二種類のカスタム ディメンションが表示される(図14青枠部分)ので、まず地域ブロックをクリックします。

すると図15のようになりますので、続いてもう一つプルダウン(図15赤枠部分)をクリックし、「人口規模」(図15青枠部分)を選択します。すると図16のようになるので、「ヒット データを上書きする」は「いいえ」(図16赤枠部分)にして、保存(図16青枠部分)します。

図14:インポートするデータ

図14:インポートするデータ

図15:二つ目のインポートデータ

図15:二つ目のインポートデータ

図16:ヒットデータの上書き

図16:ヒットデータの上書き

「ヒット データを上書きする」を「いいえ」にしたのは、地域データを上書きする必要があるのは、今回は日本の都道府県に限るため、他国のデータに影響を与えないようにするためです。ここはインポートするデータの内容によって適宜適切に判断をして下さい。

次の画面で「完了」(図17赤枠部分)をクリックして終わりです。なお「スキーマの取得」(図17青枠部分)をクリックすると、図18のようなポップアップが表示されます。

これは次のステップで解説する「インポートするデータ」の形式を示したものになります(図18赤枠部分)。キーになる「地域ID」が最初の「ga:regionId」という記述部分に該当し、カンマの次の「ga:dimension1」がインポートする一つ目の「地域ブロック」のカスタム ディメンションで、次の「ga:dimension2」がインポートする一つ目の「人口規模」のカスタム ディメンションに該当します。

これは図16の「キー」と「インポートしたデータ」の右側に表示されている文字列に対応しており(図16緑枠部分)、インポートするデータの1行目に記述しなければならない文字列になります。

図17:データセット スキーマの設定完了

図17:データセット スキーマの設定完了

図18:スキーマの取得

図18:スキーマの取得



3.ファイルのアップロードを行う(ステップ3)
次はデータのインポート作業を行います。まずアップロードするデータの準備ですが、CSV(カンマ区切り)ファイルを用意します。図18赤枠部分の通り、カンマで区切られた3列のデータを用意します。具体的には図19のようなCSVファイルを用意します。

地域IDが20624というのが北海道で、連番で日本の都道府県が対応しています。最後が20670でこれが沖縄になるということです。各行の二つ目のカラム(カンマ区切りの二つ目)がカスタム ディメンションの一つ目で、これが各都道府県の地域ブロックのデータ。三つ目のカラム(カンマ区切りの三つ目)がカスタム ディメンションの二つ目で各都道府県の人口規模のデータになります。

CSVファイルが欲しい方は、こちらからどうぞ。

図19:アップロードファイル

図19:アップロードファイル

そしてアナリティクス設定のデータインポート(図20赤枠部分)の画面に行きます。ステップ2で作成した「都道府県区分」という名前のデータセットの「アップロードを管理」(図20青枠部分)をクリックします。そして次の画面で、「ファイルをアップロード」(図21赤枠部分)をクリックします。

図20:データのアップロード

図20:データのアップロード

図21:ファイルをアップロード

図21:ファイルをアップロード

するとファイルのアップロード画面(図22)になるので、「ファイルを選択」(図22赤枠部分)をクリックし、アップロードするファイルを選択したら「アップロード」をクリック(図22青枠部分)します。

アナリティクス設定のデータインポートの画面には、一旦保留のステータスになります(図23赤枠部分)が、暫くすると(ものの5分くらいの場合もあれば、12時間後くらいの場合もあります)ステータスは完了になります(図24赤枠部分)。これでアップロード作業が終了です。

図22:ファイルを選択

図22:ファイルを選択

図23:ステータス保留

図23:ステータス保留

図24:ステータス完了

図24:ステータス完了



4.カスタム レポートを作成する(ステップ4)
「地域ブロック」「人口規模」という新しいカスタム ディメンションを見るためには、カスタム レポートを作成する必要がありますので、最後はカスタム レポートの作成です。まず「カスタム」(図25赤枠部分)をクリックし、「+ 新しいカスタム レポート」(図25青枠部分)をクリックします。

カスタム レポート作成画面で、カスタム レポートの名前を付け(図26赤枠部分)、種類は「エクスプローラ」を選択(図26青枠部分)、見たい指標を「指標グループ」で選択(図26緑枠部分)、ディメンションには新規作成した「地域ブロック」あるいは「人口規模」などを指定(図26茶枠部分)します。図26の例では地域ブロックの値をクリックしたら地域(都道府県)にドリルダウンできるようにしました。

その下にあるオプションの「フィルタ」を指定したり、このカスタム レポートを見たい「ビュー」を選択して「保存」すれば、冒頭の図1や図2のようなレポートを見ることができます。

図25:新しいカスタム レポート

図25:新しいカスタム レポート

図26:カスタム レポートの設定

図26:カスタム レポートの設定

 

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