
Google アナリティクス 活用術(集客その1)
Google アナリティクス活用していますか?
ここではGoogle アナリティクスを活用するための手法を、じっくり時間をかけて紹介していきたいと思います。なお本連載では新しいバージョンのGoogle アナリティクス(バージョン5)を利用します。スクリーンショットや操作説明などは、それらに準拠しますので、ご了承下さい。
申し遅れましたが、私「小川 卓(おがわ たく)」と申します。メディア企業でアクセス解析を行なっています。詳しくはアクセス解析のブログ「リアルアクセス解析」の記事やプロファイルを御覧ください。
では、早速連載を開始いたします。
第1回:集客の6つの分類
まずは集客に関する話になります。ところで集客を6つに分類できることはご存知でしょうか?
今回はその分類の説明とGoogle アナリティクスでの確認方法を紹介いたします。
以下がその分類になります。
有料 | 無料 | |
検索エンジン経由 | 1. リスティング | 2. 自然検索 |
参照ドメイン | 3. バナー・アフィリエイト等 | 4. ブログやサイトからのリンク |
ノーリファラー | 5. メルマガやQRコード | 6. ブックマーク・URL直接入力等 |
それぞれの特徴を確認してみましょう。
1.リスティング ( 検索エンジン × 有料 )
検索エンジンの結果画面の上や右に表示される有料で購入できるリンクからの流入を表します。ユーザーが明示的に検索したため、クリックした後の直帰率(1ページだけ見て離脱する割合)は比較的低いのですが、入札していたキーワード群だけでしか集客ができないため、獲得できるボリュームに限界があり、だんだん効率も悪くなります。
2.自然検索 ( 検索エンジン × 無料 )
検索エンジンからの通常の流入です。検索エンジンがページ情報を集めて独自のアルゴリズムでランキング付けを行います。無料でリンクが貼られ、費用対効果で見ると効率が良い集客なのですが、上位に掲載されないと流入はそれほど増えません。検索エンジン向けにサイトを最適化する事をSEO( Search Engine Optimization)といい、大きなトピックスとなっています。
3.バナー・アフィリエイト等 ( 参照ドメイン × 有料 )
参照ドメインとは検索エンジン以外からの流入の中でも、ウェブ上にあるリンクをたどってきた流入を指します。ここで言う有料とは「サイト外に金銭を伴うリンクを貼ってもらう事による流入」を指します。
例として書いている、外部サイトでのバナー枠の購入、あるいは、アフィリエイトによるリンクなども含まれます。他の例としては、「タイアップ記事」「プレスリリース(有料のもの」「キャンペーンサイト」「プレゼントサイトへのプレゼント提供」などが考えられます。お金をかければリンクと流入を増やすことができますが、流入してくる人の質(=サイトを利用してコンバージョンしてくれる度合い)にはバラツキがあります。
4.ブログやサイトからのリンク ( 参照ドメイン × 無料 )
サイト側が意図して貼っていないリンクを主に指します。例えばニュースサイトやブログで取り上げられたなどがその代表です。流入してくるユーザーの質はリンク元に依存しますが、全体的に直帰率も低く、高い傾向にあります。しかしサイト側でコントロールすることができないため、一定の流入を見込むのが難しい流入元となります。
5.メルマガやQRコード ( ノーリファラー × 有料 )
「ノーリファラー」とは直前ページのURLがわからない場合を指します。その時の有料とは、Outlookなどのメーラーで開いたメールマガジン、雑誌などに掲載されているQRコードなど、自ら入稿できるリファラーが無いURLを指します。メールマガジンはHotmailやGmailなどのブラウザで開いた場合は「3. バナー・アフィリエイト等」の分類に入ります。流入の割合としては比較的低い流入元です。
6.ブックマーク・URL直接入力等 ( ノーリファラー × 無料 )
「ノーリファラー」かつ無料のものが対象です。数多くの種類があるのですが、代表的なものは「ブックマークからの流入」「URLの直接入力」「URLをアドレスバーにコピーしてアクセス」「WordやExcelなどからリンクをクリック」などが考えられます。どのサイトでも数割程度はあり、リピーターとコンバージョン率が高い傾向にあります。
サイトへの流入は、必ずこれら6つのどれか1つに分類されます。
Google アナリティクスでの確認方法
では、これらの分類をGoogle アナリティクス上で確認する方法を見てみましょう。
流入系のレポートは左側のメニューにある「トラフィック」に格納されています。
<検索エンジン・参照ドメイン・ノーリファラー・キャンペーンの割合>
「サマリー」を押すと、4種類の流入元(検索エンジン・参照ドメイン・ノーリファラー・キャンペーン)の割合を確認することが出来ます。
この「キャンペーン」の中には検索エンジン以外の有料(参照ドメインの有料とノーリファラーの有料)が含まれています。つまり、上記の分類は
・ 検索トラフィック –> 検索エンジン(有料+無料)
・ 参照トラフィック –> 参照ドメイン(無料)
・ ノーリファラー –> ノーリファラー(無料)
・ キャンペーン –> 参照ドメイン(有料)+ノーリファラー(有料)
の4つの分類を表しています。
次に検索エンジンの有料と無料を分けて確認してみましょう。
<検索エンジンの有料と無料を分ける>
左側のメニューから「検索 > オーガニック検索」そして「検索 > 有料検索」のメニューから確認できます。
次回に向けて
集客の分類方法とGoogle アナリティクスでの見方を紹介してきました。しかし、そもそも「有料」と「無料」をどう見分けているのか?そしてどういう数値が見えてくるかを次回は紹介したいと思います。
See you next time!


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