Google アナリティクスの始め方、アカウントの設計方法(2)

導入と諸設定

投稿日:2011/9/30 作成者:衣袋 宏美

<導入と諸設定>

Google アナリティクスのアカウントの設計方法の2回目です。まず1回目を読んでおいて下さい。2回目は実際のアカウント作成のケースと考慮すべき点について述べます。

前回、構造的には、「Google アナリティクスのアカウント」、「ウェブプロパティID」、「プロファイル」という階層構造にあり、親-子-孫の関係になりますという話をしました。

親子関係が1対1のケースと1対多のケースを取り上げてみます。まず1対1のケースは個人が一つのサブドメインで独立のブログ(私のブログはGoogleのBloggerを利用していて、ibukuro.blogspot.comで、このようなケースです)を計測するような場合を考えます。

この場合は、1つのGoogle アナリティクスのアカウントに対して一つのウェブプロパティIDを割り当てて、該当のサブドメインを計測します。そしてそのウェブプロパティIDに対して、一つ以上のプロファイルを作ってデータを見るケース(3つのプロファイルを作成したのが図1の中央にある1対1のケース)になります。

つまり親「Google アナリティクスのアカウントID」に対して、子「ウェブプロパティID」が一つ、その子に対する孫の「プロファイル」が複数(図1では3つ)という構造です。

親子が1対多のケースは、3種類の別ドメインで運用しているブログを保有している個人の場合としましょう。この3つのドメインのデータは全部自分しか見ないので、Google アナリティクスのアカウントIDを一つずつ分ける必要がないと判断して、一つのアカウント傘下にまとめてしまうという考え方です。

図1の右側の1対3のケースでは、3つのウェブプロパティIDを作成、一つ目のウェブプロパティIDに対しては3つのプロファイルを作成し、残り二つのウェブプロパティIDに対しては一つずつのプロファイルを作成したケースです。

図1:アカウント構造

図1:アカウント構造

ではどのような点を考慮して、1アカウントの対象範囲に収めるべきウェブプロパティ、プロファイルの構造にしたらよいのでしょうか。

どこまでの範囲を一度に計測したいのか、ドメインやサブドメインの物理的構造と計測対象範囲や管理範囲の粒度、アクセスの規模とシステム上の制約の関係などによって、それぞれ事情が異なるので、全てに共通する正解がある訳ではありませんが、以下にそのヒントとなる項目を挙げておきます。

1.一つのGoogle アナリティクスのアカウントに対して作れるプロファイルの数の上限は50です。つまり非常に巨大な企業やドメインを多数保有している組織が、全体で一つのアカウントしか持たないというのは現実的ではないと考えられます。

2.AdWordsアカウントとリンクしていない場合に、一つのGoogle アナリティクスのアカウントに対して月間計測ページビュー数の上限が500万に制限されています。これはGoogle アナリティクスのアカウントに属する全てのプロファイルの合計ページビューであることに気を付けましょう。

3.プロファイル単位で、1ディメンジョンにつき、1日5万ユニークレコード以上のデータから識別できなくなる制限があります。その場合にレポート上では、まとめて(other)のように表示されます。そのため巨大サイトなどでユニークURL数が膨大にある場合は、一つずつの明細が出力できない場合もあり得ます。パターン数の多いキーワードについても、同様の制限に引っ掛かり易いと思われます。

4.閲覧ユーザーについてはプロファイル単位で閲覧を管理できますが、一つのGoogle アナリティクスのアカウントに対して、一人以上の管理者が必要で、その管理者はアカウント配下の全てのプロファイルにアクセスすることができます。管理単位をどの程度の範囲にするのかというのが悩ましいところです。

 

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