Google アナリティクスのカスタマイズ 4大パターンその1

導入と諸設定

投稿日:2011/10/19 作成者:衣袋 宏美

<導入と諸設定>

Google アナリティクスで重要なのは、導入時に諸設定をきちんと行うことが一つ。もう一つ重要なのは、計測目的に応じたカスタマイズです。カスタマイズには大きく4つに分類できます。

1.大元の取得するデータ自体の情報量を増やす
2.プロファイルにフィルタを掛けて集計対象を絞り込む、あるいはデータを加工する
3.レポート画面上で固定的にレポートを作成する
4.レポート画面上で動的にデータ表示や絞込みを行う

特に大事なのは1.と2.になります。ここで失敗を犯すと遡ってやり直すことができませんので、最初の設計が大事になります。本稿ではこの1.と2.について解説します。

● 大元の取得するデータ自体の情報量を増やす

まずそもそも取得するデータの情報量を増やす方法について解説しましょう。この場合は、トラッキングコードのカスタマイズ(追加)が必要になります。これらのカスタマイズによって取得されたデータの集計は、全て「標準レポート」タブのレポートに収録されます。以下のようなものがあります。

A.カスタム変数(ユーザー > ユーザーの分布 > カスタム変数)
B.ユーザー定義(ユーザー > ユーザーの分布 > ユーザー定義)
C.ソーシャル(ユーザー > ソーシャル)
D.サイトの速度(コンテンツ > サイトの速度)
E.サイト内検索(コンテンツ > サイト内検索)
F.イベント(コンテンツ > イベント)
G.eコマースのトラッキング(コンバージョン > eコマース)

メニュー上は固定表示されますが、これらのカスタマイズが施されていない場合は、全てデータが0表示になります。また「サイト内検索」と「eコマースのトラッキング」に関しては、プロファイルの設定画面上でこの機能を有効にしておく必要があります(図1)。

図1:プロファイル編集画面(v5)

図1:プロファイル編集画面(v5)

トラッキングコードの追加が必要になるので、それぞれのトラッキングコードについては別稿で解説したいと思いますが、それぞれの特徴を簡単に解説します。

カスタム変数:
ユーザーに印を付けるための機能だと考えて下さい。トラッキングコードでは、_setCustomVar()というメソッドを利用します。このユーザー定義の値でアドバンスセグメントを作成することができます。番号、名前、値、スコープという変数を持っています。

ユーザー定義:
これもユーザーに印を付けるための機能だと考えて下さい。トラッキングコードでは、_setVar()というメソッドを利用します。将来廃止予定となっています。このユーザー定義の値でアドバンスセグメントを作成することができます。

ソーシャル:
Google +1 ボタンのクリック、Facebook の「いいね!」ボタンや「送信」ボタンの操作、Del.icio.us のブックマーク登録など、サイト上で行われた共有操作、ソーシャル アクションを分析できます。_trackSocial()というメソッドを利用します。トラッキングコードを追加しなくてもGoogle +1 ボタンのクリックだけはデータ取得可能です。バージョン5だけで有効です。

サイトの速度:
ページの表示速度を測ることができるようになります。ページ表示の負荷が高くならないようにサイト全体では2%程度を対象に計測(サンプリング)されます。_trackPageLoadTime()というメソッドを利用します。バージョン5だけで有効です。

サイト内検索:
プロファイルの設定画面上で「サイト内検索」の機能を有効にし、URLに利用されるパラメータを登録すれば機能します。サイト内検索でなくても、分析したいパラメータを指定すれば利用可能です。

イベント:
ページビューとしてカウントしたくない行為を計測する時に用います。例えばクリックの行為を計測できるとすれば、PDFのダウンロード回数とか、外部にリンクで飛んでいった回数とか、フラッシュコンテンツへのインタラクティブな行為の回数などをカウントできます。_trackEvent()というメソッドを利用します。

eコマースのトラッキング:
プロファイルの設定画面上で「eコマースのトラッキング」の機能を有効にする必要があります。_addTrans(),_addItem(),_trackTrans()という3つのメソッドを利用し、販売した商品名や商品カテゴリー、数量、販売額、送料などの情報を取得します。

● プロファイルにフィルタを掛けて集計対象を絞り込む、あるいはデータを加工する

各種フィルターについては別稿で取り上げますが、代表的な絞り込みや加工の種類を列挙してみます。A~Dはデータを絞り込む例で、Eはレポート表示する前処理でデータに手を加えてしまうような例です。

A.特定の利用者(IPアドレスなど)やドメインからのアクセスを除く
B.ディレクトリだけの集計に絞り込む
C.特定のディメンジョン(URLとか参照元とか)のある値に合致するものだけを集計する
D.特定のディメンジョン(URLとか参照元とか)のある値に合致するものを除いて集計する
E.特定のディメンジョン(URLとか参照元とか)の複数の値を一つにグルーピングする

個々のフィルターの具体例については別稿で解説しますが、図2のプロファイル内のフィルタ追加画面でフィルタの設定を行います。

図2:フィルタ追加画面(v5)

図2:フィルタ追加画面(v5)

 

お知らせ