クロスドメインの計測ができているかを簡単に確認する方法

導入と諸設定

投稿日:2014/6/6 作成者:衣袋 宏美

Google アナリティクスでドメインを跨いでまとめて計測したい(クロスドメイン)に、トラッキングコードをクロスドメイン計測対応にしたカスタマイズや管理画面での設定などが必要になります。

ga.jsのトラッキングコードのカスタマイズ方法については、本ブログのこちらを参照ください。またユニバーサル アナリティクス(analytics.js)のトラッキングコードのカスタマイズ方法については、アユダンテ様のこちらを参照ください。

 

<通常の確認方法>
本投稿は、そういった実装を行った場合に正しく計測されているのかを簡単に確認する方法を紹介します。もちろん動作していなくても、翌日レポートで確認してセッションが繋がっていないとか、確認することができます。

一方すぐに確認できそうな方法として、リアルタイムレポートがあるではないかと思うかもしれませんが、リアルタイムレポートではクロスドメインのチェックはかなり怪しいです。これは本サイトのこちらの記事をご参照ください。

リアルタイムレポートで確認できるのは、データが飛んでいるか程度の確認しかできないものと考えています。どのように集計されるかは少し時間を掛けて確認する必要があるようです。

しかしこのような状況だと、何か問題があってもすぐに確認できず。1日に1回の確認しかできないので現実的な確認方法とは言えません。そこで簡単な確認方法が必要な訳です。

 

<簡単な確認方法>
クロスドメインを設定している二つ以上のドメイン間でのリンクをクリックした先のページのURLに付与されているパラメータを見て、そこで確認します。具体的に説明しましょう。

〇ga.js非同期の場合(同期も多分同じだと思います)
example.comとexample.jp間でクロスドメインを設定している場合で説明しましょう。
example.comのページにあるリンクをクリックしてexample.jpのページへ移動し、またリンクをクリックしてexample.comのページに戻ってきたとしましょう。するとURLに下記のようなパラメータが付いてきます。

http://example.com/

http://example.jp/example.html?__utma=1.31308516.1402015089.1402015089.1402015089.1&__utmb=1.2.9.1402015220822&__utmc=1&__utmx=-&__utmz=1.1402015089.1.1.utmcsr=(direct)|utmccn=(direct)|utmcmd=(none)&__utmv=-&__utmk=105633923

http://example.com/?__utma=1.31308516.1402015089.1402015089.1402015089.1&__utmb=1.4.9.1402015251309&__utmc=1&__utmx=-&__utmz=1.1402015089.1.1.utmcsr=(direct)|utmccn=(direct)|utmcmd=(none)&__utmv=-&__utmk=42196005

これは最初に居たサイトのcookie情報を引き継いでいることを示しているのですが、最後までセッションが繋がっていることを確認する方法は、行き来した時に、__utmaと__utmzの二つのパラメータ部分が合致していることが目安です。上記の例では次になります。

__utma=1.31308516.1402015089.1402015089.1402015089.1
__utmz=1.1402015089.1.1.utmcsr=(direct)|utmccn=(direct)|utmcmd=(none)

cookieの中身については、こちらの解説を見て欲しいのですが、簡単に言えば、この二つが合致していれば、セッションが繋がっていると解釈できるのです。

 

〇analytics.jsの場合
こちらは実際のサイトでご覧頂けます。ユニクロさんの二つのサイト間でのクリック動作で下記のような遷移が確認できます。

http://www.gu-japan.com/

http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/gu/smart/men/?_ga=1.233438366.1877412285.1396572828

http://www.gu-japan.com/?_ga=1.175697954.1877412285.1396572828

この例も二つのサイトでの行き来を行った例ですが、付与されるパラメータの後半部分が合致しています。ユニバーサル アナリティクスではcookieの中身が簡素化されていますが、この例では下記の部分がclientID情報なので、ここが合致していればセッションは繋がっていると解釈できます。
1877412285.1396572828

 

<見せかけの場合>
二つのドメイン間などでの行き来をした場合に、今まで説明したようなパラメータが付与されたことだけを確認して安心してはいけません。パラメータの中身まで確認して合致しているかどうかを見ましょう。

実際ga.jsでマルチトラッキング(複数のトラッキングコードを実装する特殊なカスタマイズの方法)を行う場合に、場合によっては関連するcookieが干渉をして正しく計測されないようです。

このような場合は、お互いにパラメータは付きますが、中身を詳しく見てみると上記で解説した部分が同じでないものになっています。そうするとセッションが繋がらなくなるので、セッション数、ユーザー数、新規/リピータ、参照元、直帰などのセッションと密接に関わりのある各種ディメンションに影響が出てきます。

ユニバーサル アナリティクス(analytics.js)では、マルチトラッキング(複数のトラッキングコードを実装する特殊なカスタマイズの方法)でも、正しく計測できるようになったようですが、ドメインやサブドメインの構成などに応じたチューニングが必要になるようなので、専門家に相談した方がよいでしょう。

 

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