イーコマースのトラッキングコードをマイナスにするとどうなるのか

データ収集と集計仕様

投稿日:2012/12/30 作成者:衣袋 宏美

<データ収集と集計仕様>

イーコマースのトラッキングコードに関してはこちらの記事こちらの記事をまずご覧ください。今回はさらにトリッキーな話をしていきます。具体的にはマイナスの値などをどう扱うのかという点です。公式ヘルプのこちらの記事によると、注文のキャンセルは同じorder IDを使い、マイナスすることで相殺できるとあります。

まずは下記のようなトラッキングコードだった場合に、レポートでどのように表示されるでしょうか。

 

_gaq.push(['_addTrans',
  '333',    // order ID - required
  'test3',    // affiliation or store name
  '0',    // total - required
  '500',      // tax
  '-400',      // shipping
  '府中市',    // city
  '東京都',    // state or province
  '日本'       // country
]);
_gaq.push(['_addItem',
  '333',         // order ID - required
  'product3_1',   // SKU/code
  'プロダクト3',  // product name
  'カテゴリーAC',   // category or variation
  '-1500',          // unit price - required
  '2'              // quantity - required
]);
_gaq.push(['_trackTrans']);

 

図1:トランザクション

図1:トランザクション

図2:商品の販売状況

図2:商品の販売状況

 

驚くべきことに、こちらの記事に書いた原則がそのまま適用されるようです。マイナスだろうとなんだろうとそのままレポートに反映されています。全体の整合性のチェックなども当然なしです。

図1のトランザクションのレポートとトラッキングコードの関係を確認すると、「order ID」が「トランザクション名」に、「total」が「収益」に、「tax」が「税金」に、「shipping」が「配送」に、「quantity」が「数量」に対応しています。多分各項目で0あるいはマイナスもOKということでしょう。

図2の商品の販売状況のレポートとトラッキングコードの関係を確認すると、「product name」が「商品」に、「quantity」が「数量」に、「unit price」が「平均価格」に対応しています。しかも「unit price」のマイナスもOKです。

さて今度は多少まともなトラッキングコードを試してみましょう。同じorder IDである商品を5つまとめ買いした後、3つまとめてキャンセルしたという想定です。

 

_gaq.push(['_addTrans',
  '44',    // order ID - required
  'test4',    // affiliation or store name
  '5250',     // total - required
  '250',         // tax
  '0',         // shipping
  '',         // city
  '',         // state or province
  ''          // country
]);
_gaq.push(['_addItem',
  '44',         // order ID - required
  'prod4',   // SKU/code
  'プロダクト4',  // product name
  'カテゴリーX',   // category or variation
  '1000',          // unit price - required
  '5'              // quantity - required
]);
_gaq.push(['_trackTrans']);
_gaq.push(['_addTrans',
  '44',    // order ID - required
  'test4',    // affiliation or store name
  '-3150',     // total - required
  '-150',         // tax
  '0',         // shipping
  '',         // city
  '',         // state or province
  ''          // country
]);
_gaq.push(['_addItem',
  '44',         // order ID - required
  'prod4',   // SKU/code
  'プロダクト4',  // product name
  'カテゴリーX',   // category or variation
  '1000',          // unit price - required
  '-3'              // quantity - required
]);
_gaq.push(['_trackTrans']);

 

図3:トランザクション

図3:トランザクション

図4:商品の販売状況

図4:商品の販売状況

 

図3の方の「トランザクション」のレポートでは、キャンセル分を相殺した残りの「収益」と「数量」が計上されています。

一方図4の「商品の販売状況」では、購入と返品の2回のトランザクションが「固有の購入数」に反映されているようで、2回購入があったと集計されるようです。そして最終的な購入数は2(5-3)なので、1回購入あたりでは2÷2=1ということで、「平均数量」が1と算出されるようです。

 

なお、さすがにorder IDを指定しないデータは無視されます。またカンマを付けたデータはこちらのヘルプにもある通り、確かにピリオドの扱いになることをテストで確認したことも付け加えておきます。
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/gajs/gaTrackingEcommerce

 

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